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執筆者の写真湯本裕二

風邪には水、インフルエンザは悪ではない

整体では冬の間に飲んだ水だけが、それから一年の身体の水分になると考えます。

夏に沢山水を飲んでも水分が身体に満ちないんですね。


この時期はまだ汁物とかミカンなんかを多めに取ることで水分を身体に吸収できますが、もう少し経って寒くなると身体の乾燥を防ぐためには、真水を飲むことでしか対応できません。

お茶や白湯だと駄目なんですね。

さらに大人はごくごく一度に大量に飲んでもいけないんです。

そういう飲み方をしていいのは子供だけで、それでも身体に吸収されるのは元々身体に水が満ちているからなんですね。


大人の身体は砂漠みたいなものですから、ちびちびちびちび飲まないと、小便になって全部出ていってしまうんですね。

お風呂に入りながら、真水を時間を掛けて少しずつ飲みますと良く吸収されます。

私はドライアイを冬に水を飲んで治しました。


風邪は色々な理由で引くものですが、その理由の一つは水分不足です。


インフルエンザは片側の鎖骨の下がりとアキレス腱の緊張で判断します。

背景には神経疲労があり、その神経疲労のさらなる背景には水分不足もあります。


野口晴哉先生存命の時代には指導者がインフルエンザに感染すると破門になったといわれてます。

身体に水分が満ちていて、神経が疲労していなければ、ウイルスが存在していても感染しないと観るんですね、野口整体では。

自分で自分の身体を育てられない指導者に他人の身体の指導は出来ないということです。


風邪を引く引かないはこちらの身体条件に依存しています。

ウイルスは悪ではなく、身体の側から生活を観ようとしない視線が悪を必要とするのです。


悪は、開眼時に想像的に措定されるのですが、都合の良いことにウイルスは目に観えないので、実際には多く言語野に象徴的に存在しています。

閉眼時には、悪は目に観えず、つまり善もなく、流動する身体内部の感覚の変化に手を探るしかなく、瞬間が連続します。

この状態で風邪を観たいわけです。


仮にインフルエンザになったとしても、それは悪ではなく、神経を弛めて水分を吸収する好機と捉えて欲しいです。

風邪に感染した身体も、インフルエンザに感染した身体も良い身体です。

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