ここが突出していると、呼吸器が疲れている状態。
体癖と言いますが、還元すると、一個一個の動きなんですね。
もう一段還元すると、氣の動きになるのです。
氣の動きが背骨に反映されるんです。
氣が先。
しかし氣にも類型があるわけです。
この端的な事実を形而上の氣が、形而下の身体に影響を与えている、と言っていいのか分かりません。
この辺を詰めていくと、形而上学の話になってきます。
それはともかく、自分には胸椎3番が飛び出す癖はないので、こういう方の身体を観ていると興味深いのです。
胸椎3番はその辺を走り回ってハアハアいっていても飛び出すのですが、そういう呼吸器の使い方をしていなくても、飛び出します。
息を詰めている時とかです。
感情を呼吸器で抑え込むと飛び出します。
前後型の方々はそこに快感を覚えるようです。
お金とか感情を介さない数字の管理をしていても、飛び出します。
そして、こちらとしては飛び出しているものを引っ込めたいわけではないのです。
何の為に操法で骨を動かすのでしょうか。
理由は指導者によって違います。
結局、指導者の思想が操法に反映されるんです。
野口晴哉は手技療法家である以前に、元々は氣合術の先生だったわけです。
野口整体といいますが、私は技の前に思想が来ると思います。
私は、氣合術とは形而上学だと思っているからです。
それにしても、自分にはない身体の癖というのは興味深いものです。
感覚的に、まったく理由がわかりません。
ですので、指導者としてのこちら側の思想を深く広くしないと、操法で相手の身体を壊してしまうのです。
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