操法中というのは受けている人を寝かしてはいけないんですけど、人によってはやっぱり寝てしまうんですよね。
寝かさないように色々手を尽くしているんですけど。
昔師匠に「前提として触れた手で身体が弛まないと操法にならない」というようなことを言われました。
つまり、私が触って緊張するよりは眠くなる方が「手ができている」ということなわけなんです。
その点は良いのですが、やっぱり寝られると半減してしまうんです。
起きている時に中腰で押圧すると、押さえているその一点に受けている方も集注するんですね。
それでこそ変化するんです。
集注密度が違うんです。
寝てる人に対する操法は一方通行になってしまうんです(実際にはそれはそれで使いようがあるんですが)。
しかし、背骨を観れば寝るだけの理由があるんですね。
起こすのもどうかと思う時もあるんです。
神経がお疲れなんです。
野口晴哉先生は「押しつけの操法はいけない」とおっしゃってます。
こちらがその日その時に設計した操法の手順に従って欲しい、という気持ちもあるんですが、まあ寝たら寝たです。
最近は悠然と構えています。
寝ている人に対して、どう技を効かせていくか、などあれこれ考えるのも楽しいものです。
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