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執筆者の写真湯本裕二

汗の内攻

今頃が皮膚が一番弛んでくる季節です。

 

冬の間は熱の放散を防ぐために縮こまっていた足の指が、次第に伸びて弛んできます。

足指が伸びると胸郭が開き呼吸器が十全に働くようになります。

 

皮膚と神経、皮膚と呼吸器、皮膚と腎臓、これらは繋がっています。

 

ですので、呼吸を深く働かせるには汗をかく必要があるのです。

汗が上手にかけるというのは皮膚の硬直していた箇所が弛むということです。

 

頭が緊張している時というのは皮膚も緊張しています。

汗が上手にかけるというのは、頭も休まるということでもあります。

 

代謝を良くして汗をかくことで、初夏の季節の波に乗ることが出来るのですが、この時期に気を付けたいのが「汗の内攻」です。

 

汗を出した後に、冷やすことを野口整体では「汗の内攻」と言います。

寝汗も含め汗の出た後で冷えると呼吸器や泌尿器の異常を起こします。

急激に視力が下がったり、咳が止まらない、あるいは下痢になったりと多くの変動につながります。

汗をかいたら、必ず乾いたタオルで拭いたり、ドライヤーで髪を乾かすなどをして、冷やさないように心がけてください。

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